はじめに|「OTらしさが分からない」と感じたことはありませんか?
作業療法をしていると、
- 理学療法士と同じことをしている気がする
- 「作業療法らしさって何?」と聞かれて答えられない
- 機能は良くなっているのに、生活が変わらない
そんな違和感を感じたことはありませんか?
自分も同じでした。
この違和感は、個人の問題ではなく
作業療法が歴史的に抱えてきた課題です。
MOHO(人間作業モデル)は、
まさにこの問題から生まれました。
昔の作業療法は「作業」が中心だった
作業療法の原点は、
👉 意味のある作業を通して健康を支えること
でした。
- 手仕事
- 日常生活
- 社会参加
👉 これらがそのまま治療でした。
なぜ機能訓練中心になったのか
医療の発展により
- 客観的評価の重視
- 科学的データの重視
- 身体機能の改善
👉 これらが中心になっていきました。
その結果👇
👉 作業療法も機能訓練寄りに変化
問題は「機能では説明できない部分」
ここが重要です。
- 機能は改善している
- でも生活が変わらない
👉 このギャップが生まれました。
MOHOは、この
👉 「なぜ生活につながらないのか」
を説明するために生まれました。
MOHOは何を取り戻したのか
MOHOが取り戻したのは👇
👉 「人は作業を通して生きている」という視点
人の行動を
- 意志(価値・興味・有能感)
- 習慣化
- 遂行能力
- 環境
で捉えることで、
👉 「やる気がない」ではなく
👉 生活の流れとして理解できるようになります
【臨床でどう変わるか】ここが一番大事
ここがMOHOの本当の価値です。
① 「できるのにやらない」が説明できる
以前👇
👉 「意欲の問題」としていた
今👇
👉 遂行体験・環境・習慣で説明できる
② 目標設定が変わる
以前👇
👉 「歩行自立」
今👇
👉 「その人の生活に意味のある目標」
③ 関わり方が変わる
以前👇
👉 「できるようにする」
今👇
👉 「行動できる状態を作る」
④ 作業療法を説明できるようになる
MOHOがあることで👇
- 他職種
- 学生
- 家族
に対して
👉 OTの役割を言語化できる
まとめ
MOHOは
- 新しい理論ではなく
👉 作業療法の原点を整理したもの
です。
そして重要なのは👇
👉 機能をみるだけではなく、生活を見ること
最後に
もし今、
- 作業療法らしさが分からない
- 何をしているのか迷う
と感じているなら
👉 MOHOは一つの大きなヒントになります。
自分もまだ勉強中ですが、
「患者の見え方が変わる」という経験は確実にありました。
※注意書き
本記事は、作業療法における一般的な理論背景を紹介することを目的としています。
個別の評価・治療・判断については、必ず担当の専門職と相談してください。
参考文献・参考資料
- 作業療法実践の理論
Gary Kielhofner(著), 山田孝(監訳).医学書院. - Kielhofner, G., & Burke, J. P. (1977).
Occupational therapy after 60 years: An account of changing identity and knowledge.
American Journal of Occupational Therapy, 31(10), 675–689. - Kielhofner, G. (2008).
Model of Human Occupation: Theory and Application (4th ed.). Lippincott Williams & Wilkins. - Kielhofner, G. (2017).
Model of Human Occupation: Theory and Application (5th ed.). Wolters Kluwer.

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