CBT(認知行動療法)とは?5分でわかる超入門ガイド

学生向け

こんにちは、現役作業療法士のスマティーです!
今回は、私の身体分野・精神分野・訪問リハビリなど幅広い経験から、
認知行動療法(CBT)を分かりやすく解説していきます。

はじめに

「CBT(認知行動療法)って名前は聞くけど、正直よく分からない」
「考え方を変える治療、という理解で合っているの?」

心理学や医療・福祉を学ぶ人が、最初につまずきやすいテーマがCBTです。
専門書では理論的な説明が多く、
「実際に何をするのか」が見えにくいと感じる人も多いでしょう。

この記事では、
CBTとは何か/何を大切にしているのか
5分で理解できるレベルまで噛み砕いて解説します。


結論|CBTとは「考えと行動の関係を整理する方法」

まず結論からです。

CBT(認知行動療法)とは、
ものごとの「考え方(認知)」と「行動」に注目し、
困りごとを整理していく心理療法のことです

CBTは、
「ポジティブに考えましょう」と励ます方法ではありません。
現実的で、実践的な問題解決アプローチです。


CBTで扱う3つの要素

CBTでは、次の3つの関係に注目します。

  • 認知(考え・受け取り方)
  • 感情(不安・落ち込み・怒りなど)
  • 行動(実際に取っている行動)

ポイントは、
出来事そのものより「どう受け取ったか」が
感情や行動に影響する、という考え方です。


具体例で理解するCBT

上司に仕事を頼まれた場面

  • 出来事:上司から追加の仕事を頼まれる
  • 認知:「断ったら嫌われるかもしれない」
  • 感情:不安・焦り
  • 行動:何も言えず、引き受けてしまう

CBTでは、この流れを一緒に整理するところから始めます。

問題を「性格」や「気合い」のせいにしないことが、CBTの特徴です。


CBTで「認知」を扱うとは?

CBTでいう「認知」とは、
頭に浮かぶ自動的な考えのことです。

  • 本当にそう言い切れる?
  • 他の見方はない?
  • 事実と解釈を混同していない?

このような問いを通して、考え方の幅を広げることを目指します。


CBTで「行動」を扱うとは?

CBTは、考え方だけでなく
行動の変化も大切にします。

  • 少しだけ違う行動を試してみる
  • 安全な範囲で行動実験をする
  • 避けていた行動に段階的に挑戦する

「考えが変わるのを待つ」のではなく、
行動から変えてみるのもCBTの特徴です。


CBTはどんな人に使われる?

CBTは、以下のような場面で用いられます。

  • 抑うつ
  • 不安
  • 強いストレス
  • 慢性疾患への心理的適応
  • 日常生活の困りごと

医療・福祉・教育など、
幅広い分野で活用されている心理療法です。


CBTが「難しい」と感じる理由

CBTが難しく感じられる理由には、次のようなものがあります。

  1. 理論用語が多い
  2. 自分の考えを言語化する必要がある
  3. 正解を探そうとしてしまう

しかし、CBTに正解はありません
大切なのは、「その人にとってどう働いているか」を一緒に考えることです。


CBTの本質は「コントロール感を取り戻すこと」

CBTの大きな目的は、

「自分で対処できる感覚(コントロール感)」を取り戻すこと

です。

小さな気づきや行動の変化を積み重ねることで、
「自分にもできることがある」と感じられるようになります。


まとめ|CBTは実践的な考え方の整理法

  • CBTは、考えと行動の関係を整理する方法
  • ポジティブ思考を押しつけるものではない
  • 日常の困りごとにも応用できる

CBTは、
専門家だけの特別な技法ではなく、
日常に活かせる考え方
でもあります。


参考文献

  1. Beck AT. Cognitive Therapy and the Emotional Disorders. Penguin Books.
  2. Beck JS. Cognitive Behavior Therapy: Basics and Beyond. Guilford Press.
  3. 厚生労働省.認知行動療法(CBT)に関する解説資料.
  4. 日本認知・行動療法学会.認知行動療法の基礎.
  5. Dobson KS. Handbook of Cognitive-Behavioral Therapies. Guilford Press.

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※注意書き

本記事は、作業療法における一般的な考え方を紹介することを目的としています。
個別の評価・治療・判断については、必ず担当の専門職と相談してください

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