はじめに|MOHOを学んで「楽になった」
MOHO(人間作業モデル)を学ぶ前、
私はよくこんなふうに感じていました。
技術や知識が足りないのではなく、
考えるための「軸」がなかったのだと思います。
MOHOは、その軸を与えてくれました。
① 問題を「性格」のせいにしなくなった
MOHOを知る前は、
- やる気がない
- 消極的
- 意欲が低い
といった言葉で整理してしまうことがありました。
MOHOを使うと、
という視点から、
状況として理解できるようになります。
② 「なぜやらないのか」を説明できるようになった
チームや家族から、
と聞かれたとき、
以前は言葉に詰まることがありました。
MOHOを知ると、
といった形で、
専門職として説明できるようになります。
③ 目標設定が立てやすくなった
MOHOは、
目標を「機能」だけで立てません。
こうした視点があることで、
生活が浮かぶ目標を立てやすくなります。
④ 介入に迷いにくくなった
「何から始めればいいか分からない」
そんな場面でも、MOHOは道筋を示してくれます。
今、どこに関わるべきかを考えやすくなります。
⑤ 作業療法士としての説明が楽になった
MOHOは、
- チーム
- 学生
- 家族
に対して、
作業療法の役割を説明する言葉を与えてくれます。
「作業療法士は何を見ているのか」
その問いに、
自分なりの言葉で答えられるようになります。
⑥ MOHOは万能ではないと分かった
大切なことですが、
MOHOはすべてを解決する魔法ではありません。
も、もちろんあります。
MOHOは、
他の理論と組み合わせて使うための土台です。
⑦ それでもMOHOが役に立つ理由
それでもMOHOが役に立つのは、
からだと思います。
MOHOは、
作業療法士が迷ったときの地図のような存在です。
シリーズのまとめ
このシリーズでは、MOHO(人間作業モデル)を
① 全体像【MOHOとは?】
② 背景【なぜ作業療法にMOHOが必要だったのか|機能訓練だけでは足りない理由】
③ 意志【「意欲が低い」は本当?MOHOで考える作業療法の「意志」】
④ 習慣化【リハビリが続かない理由|MOHOで考える「習慣化」の視点】
⑤ 遂行能力【「できるのにできない」理由|MOHOで考える作業療法の「遂行能力」】
⑥ 意欲低下・うつ【意欲低下・うつをどう見る?MOHOで考える作業療法の視点】
という視点から整理してきました。
MOHOは難しい理論ではありません。
人の生活を丁寧に見ようとする視点です。
おわりに|MOHOは考えるための「道具」
MOHOは、
正解を教えてくれる理論ではなく考え続けるための道具
だと思います。
もし今、
作業療法に迷いや違和感を感じているなら、
MOHOはそのヒントになるかもしれません。
※注意書き
本記事は、作業療法における一般的な理論的考え方を紹介することを目的としています。
個別の評価・治療・判断については、必ず担当の専門職と相談してください。
参考文献・参考資料
- 作業療法実践の理論
Gary Kielhofner(著), 山田孝(監訳).医学書院. - Kielhofner, G. (2008).
Model of Human Occupation: Theory and Application (4th ed.).
Lippincott Williams & Wilkins. - Kielhofner, G. (2017).
Model of Human Occupation: Theory and Application (5th ed.).
Wolters Kluwer.

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