こんにちは、現役作業療法士のスマティーです。
今回は家族に向けてセラピスト側からの視点で
アドバイスできればと思います。

はじめに
「声をかけても動こうとしない」
「やればいいのに、と思ってしまう」
「本当はやる気がないんじゃないか…」
こんなふうに感じて、
あとから自分を責めてしまったことはありませんか?
まず、はっきりお伝えします。
やる気がないように見えることと、
やる気がないことは、同じではありません。
多くの場合、その奥には別の理由があります。
結論|見えているのは「やる気」ではなく「ブレーキ」です
結論からお伝えします。
本人が動けないとき、
足りないのは「やる気」ではなく、
心や体にかかっている“ブレーキ”が外れていないだけ
ということがよくあります。
アクセルを踏ませる前に、
ブレーキが何かを知ることが大切です。
「やる気がないように見える」主な理由
理由①|疲れている(思っている以上に)
リハビリや生活動作は、見た目以上にエネルギーを使います。
これらが重なると、動けなくなるのは自然な反応です。
理由②|失敗が怖い
こうした気持ちは、
本人が言葉にしなくても、
行動を止める力になります。
失敗を避けるために、
何もしない、という選択をしている場合もあります。
理由③|自分で決められない状態になっている
入院や治療が続くと、
という状況が増えます。
その結果、
「自分で決めて動く力」が
一時的に弱くなることがあります。
理由④|気持ちを言葉にする余裕がない
これらがあっても、
本人がうまく言葉にできるとは限りません。
言えない気持ちが、
「動かない」という形で出ることもあります。
「やる気を出させよう」としなくていい理由
家族はつい、
ことを考えます。
でも、
やる気がないように見えるときほど、
刺激は逆効果になることがあります。
必要なのは、
動かすことより、安心させること
かもしれません。
家族にできる、見えないブレーキの外し方
① 結果より「気持ち」を受け止める
「やらないと良くならないよ」
「今はしんどそうだね」
気持ちを受け止めても、
やる気が下がることはありません。
② 指示より「選択肢」を渡す
「今やろう」
「今と後、どっちが楽そう?」
選べるだけで、自分で動く感覚が戻りやすくなります。
③ 小さすぎる一歩で十分にする
それでも、立派な前進です。
家族が感じるイライラについて
正直に言うと、家族がイライラしてしまうのも自然です。
これらが重なれば、感情が溢れるのは当然です。
イライラした自分を責めすぎないでください。
それは、限界が近いサインでもあります。
専門職に伝えてほしいこと
もし可能なら、こんな言葉をそのまま伝えてください。
これは、とても大切な情報です。
専門職は、本人と家族の両方を支える視点で一緒に考えます。
まとめ|「やる気がない」は、理由があるサイン
「やる気がないように見える」と感じたら、責めるよりも
何が止めているのかを一緒に探してみてください。
それだけで、関わり方は少し楽になります。
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※注意書き
本記事は、作業療法における一般的な考え方を紹介することを目的としています。
個別の評価・治療・判断については、必ず担当の専門職と相談してください


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