こんにちは、現役作業療法士のスマティーです。
今回は家族に向けてセラピスト側からの視点で
アドバイスできればと思います。

はじめに
「ここは手伝った方がいいのかな?」
「見守るべきなのか、声をかけるべきなのか分からない」
「放っておくのは冷たい気がするし、手を出しすぎても不安…」
家族の関わりで、
いちばん悩むのがこの“境界”ではないでしょうか。
まずお伝えしたいのは、
迷っている時点で、あなたは十分に考えています。
この悩みは、多くの家族が抱える、とても自然なものです。
結論|正解は「人」と「場面」で変わります
結論からお伝えします。
「手伝いすぎ」と「見守り」の境界に、
ひとつの正解はありません。
その人の状態・気持ち・その日の体調によって変わります。
だからこそ、迷って当たり前なのです。
なぜ境界がこんなに難しいのか
理由①|手伝う=優しさ、と思ってしまうから
家族にとって、手を差し伸べることは自然な行為です。
こうした配慮は、すべて優しさから生まれています。
ただ、その優しさが重なると、「やる機会」を奪ってしまうこともあります。
理由②|見守る=何もしない、に見えるから
一方で「見守り」は、
と、不安になりやすい関わり方です。
でも見守りは、何もしないことではありません。
「できる力を信じて、待つ」
という、とても積極的な関わり方です。
理由③|失敗させてはいけない、と思ってしまうから
家族はどうしても、
と考えます。
その結果、失敗を先回りして防ごうとしてしまいます。
手伝いすぎているかもしれないサイン
次のような様子が重なっていたら、少し立ち止まってみてください。
これは、能力の低下ではなく、関わり方の影響かもしれません。
見守りすぎているかもしれないサイン
反対に、こんなサインもあります。
これは、「一人で頑張りすぎている」サインかもしれません。
境界に迷ったときの3つのヒント
① 「結果」より「過程」を大切にする
早く終わるか
本人がどう取り組んだか
時間がかかっても、自分でやった経験は残ります。
② いきなり手を出さず「一声かける」
手を出す前に、こんな声かけをしてみてください。
これだけで、見守りと支援の間が生まれます。
③ 日によって変えていい、と知る
昨日できたことが、今日はしんどい日もあります。
関わり方が毎日同じでなくていい
その柔軟さが、いちばんの支えになります。
家族が「揺れる」こと自体が大切
実は、手伝うか・見守るかで揺れ動いている家族ほど、相手をよく見ています。
迷わず決めてしまうより、その都度考える方が、その人に合った関わりに近づきます。
専門職に相談していいポイント
次のようなときは、遠慮なく専門職に相談してください。
- どこまで手伝っていいか分からない
- 家での関わりが不安
- 正解が見えず、疲れてきた
家族の関わり方も、一緒に考える対象です。
まとめ|「ちょうどよさ」は探し続けていい
「手伝いすぎ」と「見守り」の境界は、固定するものではなく、動くものです。
その人の様子を見ながら、家族自身も無理をしすぎず、少しずつ探していきましょう。
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※注意書き
本記事は、作業療法における一般的な考え方を紹介することを目的としています。
個別の評価・治療・判断については、必ず担当の専門職と相談してください


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