家族が「何をすればいいか分からない」と感じるのは当たり前です

家族向け

こんにちは、現役作業療法士のスマティーです。
今回は、リハビリや介護をしている
家族に向けてセラピスト側からの視点で
アドバイスできればと思います。


はじめに

「何かしてあげたいけど、何が正解なのか分からない」
「手伝いすぎている気もするし、放っている気もする」
「この関わり方で、本当にいいの?」

リハビリや介護が始まったとき、
多くのご家族が、同じような気持ちを抱えます。

まず最初に、はっきりお伝えしたいことがあります。

家族が「何をすればいいか分からない」と感じるのは、とても自然なことです。

迷ってしまうのは、あなたが無関心だからではありません。
大切に思っているからこそ、分からなくなるのです。


結論|分からなくなるのは「情報が足りない」からではありません

結論からお伝えします。

家族が混乱してしまう一番の理由は、
「情報不足」ではなく
「判断を一人で背負おうとしてしまうこと」です。

リハビリや生活支援には、明確な正解がない場面がたくさんあります。

その中で家族だけが「何をすればいいのか」を決め続けるのは、
とても負担の大きいことです。


なぜ家族は「分からなくなる」のか

理由①|毎日状況が変わるから

昨日できたことが、今日はできない。
今日は調子がよくても、明日は疲れている。

こうした変化の中で、

  • 手伝った方がいいのか
  • 見守った方がいいのか

を毎回判断するのは、専門職でも難しいことです。


理由②|「良くしてあげたい」気持ちが強いから

ご家族はどうしても、

  • 少しでも楽にしてあげたい
  • 元の生活に戻ってほしい
  • できることを増やしてあげたい

という気持ちを持ちます。

この気持ちは、とても大切で、尊いものです。

ただ、その分だけ「今の関わり方でいいのか」と悩みやすくなります。


理由③|誰も「正解」を教えてくれないから

リハビリの場面では、

  • 専門職は忙しそう
  • こんなこと聞いていいのかな
  • 家族の考えを言っていいのかな

と感じて、不安を飲み込んでしまう家族も多くいます。

結果として、一人で悩みを抱え込んでしまいます。


「何かしなきゃ」と思わなくていい

ここで、少し肩の力を抜いてみてください。

家族が常に「何かをしてあげなければいけない」わけではありません。

一緒にいること
話を聞くこと
そばにいること

それだけで、十分な支援になっていることも多いのです。


家族にしかできない大切な役割

専門職にはできなくて、家族にしかできないことがあります。

それは、

  • その人の「これまで」を知っている
  • 何を大切にしてきたかを知っている
  • 普段の様子の変化に気づける

ということです。

これは、どんな専門職にも代われない力です。


迷ったときの、たった一つの考え方

もし、「どう関わればいいか分からない」と立ち止まったときは、
この問いだけ思い出してください。

「この人が、少しでも安心できる関わりは何だろう?」

うまくやる必要はありません。
正解である必要もありません。

安心できるかどうか
それだけで十分です。


家族が疲れてしまう前に

悩み続けていると、
知らないうちに心も体も疲れてきます。

  • イライラしてしまう
  • 自分を責めてしまう
  • 逃げたくなる

誰かに相談していい。
専門職に頼っていい。
「分からない」と言っていい。


専門職は「家族の味方」です

作業療法士やリハビリスタッフは、
本人だけでなく
家族も含めて支える存在です。

  • どう関わればいいか
  • 何をしなくていいか
  • 家族が無理をしすぎていないか

こうしたことも、
本来は一緒に考える役割があります。


まとめ|分からないままで、大丈夫です

  • 家族が迷うのは自然なこと
  • 正解を一人で探さなくていい
  • そばにいること自体が支援になる

「何をすればいいか分からない」と感じているあなたは、
もう十分、向き合っています。

少し立ち止まりながら、
一人で抱え込まず、
一緒に考えていきましょう。


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※注意書き

本記事は、作業療法における一般的な考え方を紹介することを目的としています。
個別の評価・治療・判断については、必ず担当の専門職と相談してください

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