作業療法の実習で何を見ればいい?わからない人が最初に知るべき視点【学生向け】

学生向け

こんにちは、現役作業療法士のスマティーです!
今回は、私も学生の頃に悩んでいた実習についてになります。今頑張っている学生さんやこれから実習に行くよって~といった方は、是非参考にしていただければと思います。

はじめに

「実習に行ったけど、正直何を見ればいいか分からない」
「見学しているだけで時間が過ぎてしまう」
「評価って、どこから考えればいいの?」

これは、実習に出た学生のほとんどが感じる悩みです。
決して、あなただけではありません!

この記事では、
作業療法の実習で、最初に持つべき視点を整理し
実習中に頭が真っ白にならないための考え方を解説します。


結論|実習で見るべきは「訓練」ではなく「生活」

最初に結論です。

作業療法の実習で一番大切なのは、
目の前の訓練内容ではなく、
その人の「生活」を見ることです。

「今日は何の訓練をしたか」よりも、
「この人は、どんな生活を送っている(送りたい)のか」
を考えることが、実習の出発点です。


よくある勘違い|技術を見なきゃいけない?

実習に行くと、
ついこんなことを考えてしまいがちです。

  • どんな評価をしているか
  • どんな手技を使っているか
  • 自分は何もできていない

でも、実習初期に技術を完璧に理解する必要はありません。

むしろ大事なのは、「なぜその関わりをしているのか」を考えることです。


実習でまず見るべき3つの視点

① その人の生活背景

  • どこで
  • 誰と
  • どんな生活をしているか

病院の中だけでなく、生活全体を想像することが重要です。


② 何に困っていそうか

  • できない動作は何か
  • それによって生活で何が困っているか

動作そのものではなく、生活への影響に注目します。


③ その人にとって大切なこと

  • 何を大事にしている人か
  • 何ができるようになると嬉しいか

これは、評価用紙には書いていないことも多いですが、作業療法の核心部分です。


実習中に自分に問いかけたい質問

見学や関わりの中で、
次の質問を自分に投げかけてみてください。

  • この人は、どんな生活を目指している?
  • 今の関わりは、生活のどこにつながっている?
  • 作業療法として大事にしている視点は何?

これだけで、見学が「観察」に変わります。


「分からない」と感じるのは悪いこと?

なぜなら、

  • 教科書と現場の違いに気づいている
  • 単純な答えがないことを感じている

というサインだからです。

何も疑問を持たない方が、実は危ういとも言えます。


実習記録が書きやすくなる考え方

実習記録を書くときは、次の流れで整理すると楽になります。

  1. この人の生活はどんな様子か
  2. 生活のどこに困りごとがあるか
  3. なぜそうなっていると考えたか
  4. 作業療法としてどう関われそうか

これは、実習=作業療法思考の練習だということを意味しています。

レポートの書き方についてもまとめている記事もありますので是非!


指導者の視点を「正解」と思いすぎない

指導者の考え方は、確かに大切です。

しかし、それが唯一の正解ではありません。

実習では、

  • 自分はどう考えたか
  • どこが同じで、どこが違ったか

を整理することに意味があります。

自分と指導者で対象者への正解を探してください!正解は無限大だから大丈夫ですっ!


まとめ|実習は「見る力」を育てる時間

  • 技術より、生活を見る
  • 正解探しより、考える
  • 分からない状態を大事にする

作業療法の実習は、「何ができたか」より「どう考えたか」が重要です。

今は分からなくて大丈夫です。
その違和感こそが、作業療法士としての土台になります。


参考文献

  1. 日本作業療法士協会.作業療法臨床実習の手引き.
  2. Townsend E, Polatajko H. Enabling Occupation II. CAOT Publications.
  3. Kielhofner G. Model of Human Occupation. Lippincott Williams & Wilkins.
  4. 石川斉.作業療法臨床実習ガイド.
  5. 厚生労働省.医療専門職教育に関する資料.

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※注意書き

本記事は、作業療法における一般的な考え方を紹介することを目的としています。
個別の評価・治療・判断については、必ず担当の専門職と相談してください

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