こんにちは、現役作業療法士のスマティーです!
今回は、私の身体分野・精神分野・訪問リハビリなど幅広い経験から、作業療法士の必要性を分かりやすく解説していきます。
はじめに
「作業療法って、結局なにをしているの?」
「理学療法との違いが、いまいちピンとこない」
これは、
一般の人だけでなく、学生・医療職・実習先でもよく聞かれる言葉です。
実は、作業療法は“分かりにくくて当然”な側面を持っています。
この記事では、
なぜ作業療法は「何してるか分からない」と言われやすいのか
その理由を整理しながら、作業療法の本質をわかりやすく解説します。
結論|作業療法は「目に見えにくいもの」を扱っている
最初に結論です。
作業療法が分かりにくい理由は、
「生活」「意味」「その人らしさ」
という目に見えにくいものを扱っているから
これは欠点ではなく、作業療法の特徴そのものです。
理由①|支援内容が人によってまったく違う
作業療法では、同じ疾患・同じ年齢でも、支援内容が大きく変わります。
- 家事を再開したい人
- 趣味を続けたい人
- 仕事に復帰したい人
「何を大切にしているか」が違えば、行う作業も変わります。
マニュアル化しにくい=説明しにくい
これが、分かりにくさの一因です。
理由②|成果が数値で見えにくい
理学療法では、
- 歩行距離
- 筋力
- 関節可動域
など、数値で変化を示しやすい一方で・・・
作業療法が扱うのは、
- 生活のしやすさ
- 役割の回復
- 満足感
といった、数値化しにくい成果です。
そのため、「何が変わったのか」が周囲に伝わりにくくなります。
理由③|「作業」という言葉が誤解されやすい
作業療法の「作業」は、
- 仕事
- 作業訓練
だけを指す言葉ではありません。
しかし、この意味が知られていないため
「軽作業をしているだけ?」
「リハビリっぽくない」
と誤解されがちです。
言葉のイメージと中身がズレているこれも大きな理由です。
理由④|関わり方が「間接的」に見える
作業療法では、
- 環境調整
- 活動の選択
- 声かけや関係づくり
など、目立たない支援も多く行います。
外から見ると、
「ただ話しているだけ」
「見ているだけ」
に見えることもあります。
しかし、その中で生活を支える重要な判断が行われています。
それでも作業療法が大切にしていること
作業療法が一貫して大切にしているのは、
「その人が、どんな生活を送りたいのか?」
という問いです。
- 何ができるようになれば、その人らしいか
- 何を失うと、その人らしさが失われるか
作業療法は、生活全体を見て支援する専門職です。
「分からない」と言われることは悪いこと?
実は、作業療法が「分からない」と言われることは、必ずしも悪いことではありません。
なぜなら、
- 一人ひとり違う
- 正解が一つではない
- 生活という複雑なものを扱っている
からです。
分かりにくさは、
作業療法が人に合わせている証拠!!
とも言えます。
学生・新人OTが説明するときのコツ
作業療法を説明するときは、
次のように伝えると分かりやすくなります。
「作業を使ってリハビリします」→「その人が大事にしている生活を取り戻す支援です」
やっていること→何を目指しているかを伝えるのがポイントです。
伝え方を変えれば見方が変わってくるかも⁉
まとめ|作業療法は「生活を扱うから分かりにくい」
- 作業療法は人によって支援が変わる
- 成果が数値で見えにくい
- 生活や意味を扱っている
だからこそ、作業療法は「何してるか分からない」と言われやすい。
しかし、生活を支える専門職として、作業療法には欠かせない役割があります。
参考文献
- 日本作業療法士協会.作業療法の定義と役割.
- Townsend E, Polatajko H. Enabling Occupation II. CAOT Publications.
- Kielhofner G. Model of Human Occupation. Lippincott Williams & Wilkins.
- Clark F, et al. Occupational science and occupational therapy.
- 厚生労働省.リハビリテーションに関する基礎資料.
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※注意書き
本記事は、作業療法における一般的な考え方を紹介することを目的としています。
個別の評価・治療・判断については、必ず担当の専門職と相談してください


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