こんにちは、現役作業療法士のスマティーです。
今回は家族に向けてセラピスト側からの視点で
アドバイスできればと思います。
はじめに
「声のかけ方が悪いのかな」
「もっと前向きな言い方をしないといけない?」
「私の一言で、やる気が変わるはず…」
家族は、自分の言葉にとても大きな責任を感じやすいものです。
でも、最初にお伝えしたいことがあります。
家族の声かけで変えられることと
変えられないことがあります。
この違いを知るだけで、肩の力が少し抜けます。
結論|声かけは「魔法」ではありませんが、「意味」はあります
結論からお伝えします。
家族の声かけだけで、
状態が劇的に変わることは多くありません。
でも、声かけが“無意味”ということもありません。
声かけの役割は、
変えることより支えることにあります。
声かけで「変わること」
① 安心感は変わります
声かけで一番変わりやすいのは、安心できるかどうかです。
こう感じられるだけで、心の緊張は和らぎます。
② 関係の雰囲気は変わります
言葉の内容よりも、
が、その場の空気を作ります。
同じ言葉でも、伝わり方は大きく変わります。
③ 「やってみようかな」という余白が生まれます
声かけは、行動を直接動かすスイッチではありません。
でも、
ことで、一歩踏み出す余白を作ることはできます。
声かけで「変わらないこと」
① 体の状態は、言葉だけでは変わりません
どれだけ優しい言葉をかけても、
は、声かけだけでは変えられないことがあります。
それは、言い方の問題ではありません。
② 不安や落ち込みが、すぐ消えるわけではありません
「大丈夫だよ」
「心配しなくていいよ」
と言っても、不安がすぐ消えるとは限りません。
不安は、
説得ではなく
時間で和らぐことも多いのです。
③ 本人の選択そのものは、家族が決められません
やるか、やらないか。
進むか、休むか。
最終的な選択は、本人のものです。
家族が背負いすぎなくていい部分でもあります。
家族がやってしまいがちな「しんどくなる声かけ」
これらは、
励ましのつもりでも、
比べられている感覚を生みやすくなります。
家族が楽になりやすい声かけの方向
① 結果より「存在」を認める
「今日はどれくらいできた?」
「今日も一日お疲れさま」
② 期待より「選択」を渡す
「そろそろやろう」
「今と後、どっちがいい?」
③ 変えようとしすぎない
変わらなくても、
関係が保たれていれば十分
という視点も大切です。
「何も言わない」も、立派な声かけ
沈黙は、無関心ではありません。
それだけで、伝わることもあります。
専門職に頼っていいタイミング
こう感じたら、一人で抱え込まないでください。
声かけの悩みも、支援の大事なテーマです。
まとめ|声かけは「支えるためのもの」
家族の言葉は、状況を一気に変える力はなくても、
その人が安心してそこにいられる空間を作る力があります。
それで、十分です。
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※注意書き
本記事は、作業療法における一般的な考え方を紹介することを目的としています。
個別の評価・治療・判断については、必ず担当の専門職と相談してください


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