家族が知っておくと楽になるリハビリの考え方|うまくやらなくて大丈夫です

家族向け

こんにちは、現役作業療法士のスマティーです。
今回は家族に向けてセラピスト側からの視点で
アドバイスできればと思います


はじめに

「リハビリって、家でも続けたほうがいいの?」
「毎日やらせないと、よくならないのでは?」
「正しいやり方をしないと意味がない気がする…」

リハビリが生活に入ってくると、
ご家族の頭の中にはたくさんの“ねばならない”が増えます。

でも、まず知っておいてほしいことがあります。

リハビリは、うまくやるものでも、完璧に続けるものでもありません。

考え方を少し変えるだけで、家族の負担は大きく減ります。


結論|リハビリは「特別な時間」だけのものではありません

結論からお伝えします。

リハビリは、
病院や決まった運動の時間だけで起こるものではなく、
日常生活の中で、少しずつ積み重なるものです。

だから、家で“何か特別なこと”をしなくても、意味はちゃんとあります。


考え方①|「運動=リハビリ」ではありません

多くの人が、リハビリ=運動と思いがちです。

でも実際は、

  • いつもの動作
  • 生活の流れ
  • できることを続けること

これらすべてが、回復や安定につながる大切な要素です。

たとえば、

  • 自分で服を着ようとする
  • ゆっくりでも歩いて移動する
  • 食事の準備に関わる

それだけでも、十分にリハビリです。


考え方②|毎日同じようにできなくていい

「昨日できたのに、今日はできない」これは、よくあることです。

回復や慣れは、一直線ではありません。

体調・気分・天候・睡眠。
いろいろな要素で、日々の状態は変わります。

できない日があっても、それは後退ではありません。


考え方③|家族が“先生役”になる必要はありません

家でのリハビリを考えると、

  • 正しいフォーム
  • 回数
  • 間違いの指摘

を気にしすぎてしまうことがあります。

でも、家族は指導者でなくていいのです。

一緒に生活する人であることそれが、いちばん大切な役割です。


考え方④|「できない」より「できている」に目を向ける

つい目に入るのは、

  • できなくなったこと
  • 前より難しくなったこと

でも、同時にできていることもあります。

  • 時間はかかるけどできた
  • 手助けがあればできた
  • 今日はここまでできた

できている部分に目を向けるだけで、空気は少し柔らぎます。


考え方⑤|リハビリは「続けられる形」がいちばん強い

頑張りすぎると、

  • 本人が疲れる
  • 家族も疲れる
  • 続かなくなる

という悪循環に入りやすくなります。

続けられない完璧より、続けられる不完全

この考え方は、とても大切です。


家でできる“無理のない関わり”の例

  • 「やろう」ではなく「一緒にやってみる?」
  • できたら褒めるより「お疲れさま」
  • できなかった日は、理由を探さない

これだけで、リハビリは生活に溶け込みます。


迷ったら、専門職に聞いていい

  • これはやらせたほうがいい?
  • ここは手伝っていい?
  • 家では何を大事にすればいい?

こうした質問は、とても良い質問です。

家族が楽になることは、本人にとってもプラスになります。


まとめ|リハビリは「生活の中で、ほどよく」

  • 特別なことをしなくていい
  • できない日があっていい
  • 家族は先生役にならなくていい

リハビリは、生活を続けるための考え方でもあります。

どうか、「ちゃんとやらなきゃ」と自分を追い込まないでください。


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※注意書き

本記事は、作業療法における一般的な考え方を紹介することを目的としています。
個別の評価・治療・判断については、必ず担当の専門職と相談してください

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