こんにちは、現役作業療法士のスマティーです。
今回は家族に向けてセラピスト側からの視点で
アドバイスできればと思います。

はじめに
「最近、余裕がなくなってきた」
「前はもっと優しくできたのに、イライラしてしまう」
「もう限界かもしれないと思う自分がいる」
こんな気持ちに気づいたとき、多くの家族はまず自分を責めてしまいます。
でも、最初にお伝えしたいことがあります。
家族が疲れてしまうのは、当たり前です。
それは、あなたが怠けているからでも、愛情が足りないからでもありません。
結論|疲れは「向き合ってきた時間」の結果です
結論からお伝えします。
家族の疲れは、
うまくできていない証拠ではなく、
向き合い続けてきた証拠です。
毎日の小さな判断、終わりの見えない気遣い、誰にも代われない役割。
それを続けていれば、疲れない方が不自然です。
なぜ家族は、こんなに疲れてしまうのか
理由①|休みが「はっきり存在しない」から
家族の支えは、
という特徴があります。
体は休めても、気持ちが休まらない
これが、じわじわと疲れを積み重ねます。
理由②|小さな判断を毎日続けているから
- 手伝う?見守る?
- 声をかける?黙っている?
- 今は頑張らせる?休ませる?
こうした判断を、
毎日、何度も繰り返しています。
これは、
目に見えないけれど
とても大きなエネルギーです。
理由③|感情を後回しにしてきたから
多くの家族は、
- 自分がつらいと言わない
- 不安を飲み込む
- 「私がしっかりしなきゃ」と思う
こうして、
自分の気持ちを後回しにしてきました。
その積み重ねが、
ある日、疲れとして現れます。
疲れのサインは、こんな形で出てきます
- ちょっとしたことで怒ってしまう
- 何もしたくない日が増える
- 笑顔が減った気がする
- 罪悪感と無力感が交互に来る
これらは、
限界が近いサインかもしれません。
我慢が足りないのではなく、頑張りが足りすぎたのです。
「休みたい」と思っていい理由
家族はよく、
「自分が休んだら、この人はどうなるんだろう」
と考えます。
でも実は、
家族が倒れてしまうことの方が、ずっと大きなリスクです。
休むことは、逃げでも、放棄でもありません。
支えを続けるための行動です。
今日からできる、ほんの小さなケア
① 気持ちに名前をつける
「疲れている」
「しんどい」
それだけでいい。
言葉にすると、少し距離が生まれます。
② 完璧を目指すのをやめる
今日できなかったことがあっても、
それは失敗ではありません。
毎日70点でも十分凄いことです
それを続ける方が、ずっと現実的です。
③ 誰かに「弱音」を渡す
相手は、答えを出さなくていい。
聞いてもらうだけでいいのです。
専門職は、家族のケアも仕事です
作業療法士や医療スタッフは、
本人だけでなく
家族の状態も気にしています。
家族が疲れていることは、支援の重要なサインです。
どうか、遠慮せず伝えてください。
まとめ|疲れたと感じたら、立ち止まっていい
「もう少し休みたい」
そう思えたあなたは、
自分のことにも目を向け始めています。
それは、とても大切な一歩です。
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※注意書き
本記事は、作業療法における一般的な考え方を紹介することを目的としています。
個別の評価・治療・判断については、必ず担当の専門職と相談してください


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