こんにちは、現役作業療法士のスマティーです。
今回は家族に向けてセラピスト側からの視点で
アドバイスできればと思います。

はじめに
「もっと動いたほうがいいんじゃない?」
「今日はリハビリしなくて大丈夫?」
「せっかく良くなってきたのに、休んでいていいの?」
こんな声かけをして、
あとから
「言いすぎたかもしれない」
「追い込んでしまったかも」
と後悔したことはありませんか?
まず最初に、大切なことをお伝えします。
リハビリを頑張らせすぎてしまうのは、
家族の気持ちが強い証拠です。
責める必要はありません。
あなたは、良くなってほしいと願っているだけです。
結論|「頑張らせること」が悪いわけではありません
結論からお伝えします。
家族がリハビリを頑張らせてしまうのは、
決して間違いではありません。
ただ、「タイミング」と「量」が合わないと、
つらさにつながってしまうことがあります。
大切なのは、頑張らせるか・休ませるかの二択ではありません。
なぜ家族は「頑張らせすぎてしまう」のか
理由①|良くなってほしい気持ちが強いから
- 元の生活に戻ってほしい
- できることを増やしてあげたい
- 今の状態が続くのが不安
こうした気持ちは、とても自然で、愛情のある反応です。
「今が踏ん張りどき」
「ここで頑張れば良くなるかも」
そう思うほど、声かけは強くなります。
理由②|「休む=後退」だと感じてしまうから
家族にとって、
- 休んでいる
- 何もしていない
ように見える時間は、「もったいない」「心配」に感じやすいものです。
でも実は、休むこともリハビリの一部です。
体も心も、回復には「間」が必要です。
理由③|本人の本音が見えにくいから
本人が、
- 弱音を吐かない
- 無理して笑っている
- 家族に心配をかけたくない
そんな状態だと、家族は「まだ大丈夫」と判断しがちです。
その結果、知らないうちに負担をかけてしまうことがあります。
「やる気がない」のではありません
リハビリを嫌がったり、消極的に見えたりすると、
「やる気がないのでは?」と感じてしまうことがあります。
でも多くの場合、それは
- 疲れている
- 不安が強い
- 失敗が怖い
といった気持ちの表れです。怠けているわけではありません。
頑張らせすぎているサイン
もし、次のような様子が見られたら、
少し立ち止まってみてください。
これは、体だけでなく心も疲れているサインかもしれません。
家族ができる「少し楽になる関わり方」
① 声かけを「評価」から「共感」に変える
「今日はあまりできてないね」
「今日は疲れてるんだね」
結果より、状態に目を向けるだけで、空気は大きく変わります。
② 「やらせる」より「選べる」にする
「今やろう」
「今と後で、どっちが楽そう?」
選択肢があるだけで、本人の気持ちは守られます。
③ 頑張らない日を“失敗”にしない
今日はできなくても、
それは後退ではありません。
回復は一直線ではなく、波のようなもの
だということを、家族が知っているだけで十分です。
家族自身も「頑張りすぎないでください」
忘れないでほしいのは、
家族もまた、支える側として疲れる存在だということです。
- イライラしてしまう
- 言いすぎて後悔する
- もう限界だと感じる
こうした気持ちは、ダメな家族の証拠ではありません。
一人で抱え込まず、専門職に相談していい。
「どう関わればいいか分からない」と正直に伝えていいのです。
まとめ|大切なのは「一緒に続けられること」
- 頑張らせすぎてしまうのは愛情
- 休むことも回復の一部
- 家族も無理をしなくていい
リハビリは、短距離走ではありません。
本人と家族が、一緒に続けられるペース
それが、いちばん大切なことです。
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※注意書き
本記事は、作業療法における一般的な考え方を紹介することを目的としています。
個別の評価・治療・判断については、必ず担当の専門職と相談してください


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