認知症の種類と初期症状

家族向け

はじめまして、現役作業療法士のスマティーです。

今回は認知症の種類と初期症状についてまとめてみました。

認知症の勉強がしたい!

認知症のことが知りたい!

そんな方に向けて、認知症についての知識と私の実体験をお話しします。

じゃあ、さっそく見ていきましょう!

認知症とは?

まずは、認知症について軽く見直していきましょう

認知症とは、いくつかな病気によって引き起こされ、以下の2つの症状に主に分かれてます

○中核症状:脳の神経細胞が壊れることによって直接起こる症状

○周辺症状:周囲の人との関わりのなかで起きてくる症状

続いて、細かい種類について見ていきましょう

認知症の種類別、症状と進行

①アルツハイマー病

脳の神経細胞が変性、死滅、萎縮して認知症が生じてくる病気

【症状】もの忘れ(記憶障害)から始まり、時間・場所・人の見当がつかなくなる(見当識障害)へと移行

【進行】発症や進行は穏やかだが徐々に悪化

②脳血管障害

脳の血管が詰まったり破れたりすることによりその部分の脳の働きが悪くなって認知症状が起こる。

【症状】もの忘れ(記憶障害)、頭痛、めまい、耳鳴り、しびれなど

【進行】脳卒中の発作が起こるたびに段階的に悪化することが多い

③びまん性レビー小体病

脳の特定の神経細胞の中に、特異な変化(レビー小体)が現れる病気

【症状】幻覚(特に幻視)や妄想

【進行】もの忘れなどの認知症状から、体が硬く動作が遅くなるパーキンソン病に似た運動障害の出現

④前頭側頭葉変性症・ピック病

前頭側頭葉前頭葉病性症、側頭葉の神経細胞にタンパク質が変化した塊が現れる

ピック病は、脳の神経細胞にピック球というタンパク質が変性した塊が現れることから、ピック病と呼ばれていますが、現在は前頭側頭葉変性症と呼ばれることが多いです

【症状】感情や行動をコントロールができない(脱抑制・社会的行動障害)、言葉が出にくくなる(失語症)

【進行】感情のコントロールや異常な行動が少し見られるようになり、徐々に強くなっていく。

以上、4つのタイプの症状と進行を簡単にまとめてみました。

最後に、認知症ともの忘れの違い

認知症⇒体験のすべてを忘れてしまう

もの忘れ⇒体験の一部を忘れてしまう

例えば・・・

朝食に何を食べたか忘れてしまう⇒もの忘れ

朝食を食べたこと自体を忘れる⇒認知症

もし、最近物忘れが増えたな、私もしかして認知症じゃない?と思ってる方がいたら、チャックシートや予防法などをまとめてみましたので、ぜひ読んでみてください。

参考文献・参考資料

・厚生労働省『認知症施策推進大綱』厚生労働省,2019.

・日本神経学会『認知症疾患診療ガイドライン2017』医学書院.

・日本老年精神医学会『BPSD(認知症の行動・心理症状)への対応ガイドライン』日本老年精神医学会.

・日本老年医学会『高齢者ケアの意思決定プロセスに関するガイドライン』日本老年医学会.

・標準作業療法学 認知症 奈良勲・他 編,医学書院.

・作業療法臨床実践ガイド 認知症 日本作業療法士協会 監修,協同医書出版社.

認知症ケアのパーソン・センタード・ケア トム・キットウッド著,筒井書房.

・Alzheimer’s Association Dementia Care Practice Recommendations Alzheimer’s Association.

・World Health Organization Dementia: A Public Health Priority WHO, 2012.

・老年期精神障害の臨床 新井平伊 編,南江堂.

家族向けシリーズ|ここまで読んでくださった方へ

※注意書き

本記事は、作業療法における一般的な考え方を紹介することを目的としています。
個別の評価・治療・判断については、必ず担当の専門職と相談してください。

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